「ハナ ハト マメ マス」2014.3.28

 3月生まれのMさんに

 

「あと少し遅ければ、ひとつ下の学年だったんですね?」と訊くと

 

「そうなの。3月生まれは体も小さくて 勉強もできなくて。

 

そういえばよく ”サイタ サイタ サクラガ サイタ” って言うけど私のときは ”ハナ ハト マメ マス” だったのよ」

 

お隣に座っていたYさんが「あら、私の教科書はどっちでもなくて、なんだったかしら」

 

と首をかしげられたので

 

「”ススメ ススメ” ですか?」と伺うと

 

「そう! ”ススメ ススメ ヘイタイサン ススメ” だったわ!

 

思い出させてくれてありがとう!」

 

と子どものように喜んでくださいました。
 


「かまど」2014.3.26

「仕事を終わって夕飯を作るのは大変だね」

 

とOさんが声をかけてくれました。

 

「でも最近はスイッチひとつで炊けちゃいますから。

 

昔は薪でご飯を炊いたりしてました?」

 

「田舎だったからずっとかまどだったよ。

 

子どもが4人いるんだけど、小学校に入る年になると

 

ご飯の炊き方を教えたんだ。大事なことだと思ったからさ。

 

今じゃ火のおこし方なんか必要ないけどね」

 

「7歳で、かまどでご飯を炊けるようになるんですね」

 

「教えるのも大変なんだよ。ずっと付いてなきゃいけないからね。

 

その子たちも大人になって、今は孫が6人、ひ孫が8人もいるのよ」

 

嬉しそうに笑われるOさんでした。
 


ミニ回想法2014 屬ばあさんは88歳」

今日から 特養3階認知症棟でミニ回想法が始まりました。


スタッフを成長させたいとの高島先生の意向で、

あべ と 本さんの二人で、4名の参加者のお話を伺います。


初めてお会いしたTさんは車イスながらも背筋はシャンとして

小さな声ですが、はっきりと話されます。


あべ「小さい頃は何をして遊びました?」


Tさん「お手玉とかね。お手玉は”じゅずご”を入れるのが一番いいの」


あべ「音がいいんですか?」


Tさん「音もいいけど”じゅずご”だと虫が喰わないから」


あべ「あ!小豆だと虫が喰うから”じゅずご”のほうがいいんですね?」


Tさん「そう。おばあさんがハギレで作ってくれたの」


あべ「優しいおばあさんだったんですね」


Tさん「今でも元気でいるんですよ。もう88歳になりますけど」


それはTさんのお年では? と言いたいところを我慢して

「それはなによりですね」と微笑むことができたのは、
少しは私も成長したということかな?
 


「シャンプー指南」2014.3.24

理容師だったというKさんに

 

「ぜひ、洗髪のコツを教えてください」とお願いすると

 

Kさん「耳の上から頭頂部に向かって5本の指を動かすの。

 

生え際とスソはタテ方向に。洗い流す時は洗ったのと同じ時間をかけて」

 

ていねいに教えていただいたので

 

「教えられたようにできるよう頑張ります」と言うと

 

Kさん「教えられたことよりひとつ自分で工夫することが大事なのよ」

 

優しい笑顔でおっしゃいました。
 


「幾松」2014.3.21

Sさんに、小さい頃どんな遊びをしました?と訊ねると

 

「チャンバラごっこが好きでね」

 

「鞍馬天狗とかですか?」

 

「いや、桂小五郎。弟を桂小五郎にするの」

 

「じゃあSさんは誰になるんですか?」

 

「芸者の幾松。ふふふ」

 

美男美女を姉弟で演じていたのよ、と

 

いたずらっぽく笑うSさんでした。
 


「なんだ坂こんな坂」2014.3.19

 Nさんは瀬戸内の島育ちで私の両親と同郷です。

 

「昔は汽車が走っていたそうですね」

 

「そう。戦後廃線になってバスだけになったの。

 

あなたも乗ったことがあるの?」

 

 

次にお会いしたときNさんは笑顔で近づいてこられ

 

「家に帰ってから思い出したのだけど、

 

上り坂がきつくなると速度が落ちて止まりそうになって、

 

男の子たちは飛び下りて後ろから汽車を押して

 

坂の頂上でまた飛び乗ったのよ」

 

と教えてくださいました。


「菜の花風呂」2014.3.17

 菜の花を飾った”お楽しみ風呂”に入ってこられたIさんは

 

高齢のため目も耳も相当遠くなっています。

 

「菜の花を飾ってあるんですよ」

 

「ああ、そうなの」

 

「菜の花の歌を知っていますか?」

 

「え?なに?」

 

「♪菜の花畑に〜♫」

 

するとIさんが一緒に歌い出されました。

 

「♪入り日うすれ〜見渡す山の端かすみ深し♫」

 

間違えずに最後まで歌ったあと

 

「なつかしいね。80年ぶりに歌ったよ」

 

そのあとも湯船の中でずっとひとりで

 

「♪菜の花畑に〜♫」と歌っておられました。
 



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