「サンキューベリマッチ」2014.4.4

昭和ひとケタ生まれの男性の例にもれず 仕事人間だったMさんは

 

「ちょっと時間がないので」 と言って家に帰ろうとされます。

 

「お忙しいんですね。どんな仕事をされてるんですか?」

 

「いや、今はもう辞めたんですが。イギリスの石油会社にいました」

 

「じゃあ、港にタンカーが入ったら立ち合ったりするんですか?」

 

「そう。企業のビルにも納品するし。ここにもそれで来たことがあるんですよ」

 

「大きな会社だと それなりのご苦労もあったんでしょうね?」

 

「最初は日本の石油会社に入ったんだけど 途中でイギリス資本になってね。

 

英語ができたから辞めなくて済んだんですよ」

 

Mさんに何かをしてさしあげると

 

「Thank you、Very much!」と大きな声で言ってくださいます。


ミニ回想法2014◆峺議でお買い物」

 Hさんは神戸の出身です。

 

お人形遊びをしましたか?との問いに

 

Hさん「大丸で買うた人形さんがあったなあ」

 

あべ 「神戸の大丸百貨店ですね?」

 

Hさん「ガラスケースに入ってて千円やった。高いもんやなあ」

 

あべ 「着物を着たお人形ですか?」

 

Hさん「いやあ、なんにも着てなかったんちゃうかなあ」

 

あべ 「裸ということはないんちゃいますか?」

 

大阪生まれのコ・リーダーもつられて関西弁になります。

 

あべ 「洋服着てたんやないですか?」

 

Hさん「お母さんが大丸で買うて来てん」

 

あべ 「神戸の元町の大丸ですね?」

 

Hさん「そう!元町の大丸!」

 

向かいの席で聞いていた横浜育ちのおふたり。

 

Tさん「わたしも元町で買い物しましたよ」

 

Kさん「わたしも行きました」

 

Hさん「ごっつい大きいからなんでも売ってんねん」

 

Tさん「そうそう、元町通りね」

 

実は神戸にも横浜にも ”元町” という商店街があるのです。

 

Tさん「動物も売ってたよ。カメとか」

 

Hさん「そう、サルとかね」

 

サルが売られていたかどうかは分かりませんが、

 

元町でのお買い物は楽しい思い出のようです。
 


「子守り」2014.4.2

Nさんは一万歩を目標に散歩をされるそうです。

 

「四季の森公園が近いからよく行くんだ。このあいだは弟と石神井公園を歩いたよ」

 

「弟さんが東京におられるんですね。おいくつ違いですか?」

 

「九つ下なんだ」

 

「9歳も違うんですか」

 

「赤ん坊の頃はいつも ”おんぶ” してやったもんだよ」

 

「二人兄弟ですか?」

 

「いや、上に兄がいて 弟の下に妹もいて。その子らも ”おんぶ” したよ」

 

少し照れながら笑う 男らしい風貌のNさんです。
 


「お正月気分」2014.3.31

「デイサービスのお風呂は広くていいわ」

 

と言われるTさん。

 

「銭湯みたいですよね?」

 

「そうそう。大みそかには必ず銭湯に行ったのよ」

 

「大掃除のあとですね?何時くらいに行くんですか?」

 

「3時くらいかしら。帰ってから”おせち”を作って年越しそばを食べるの」

 

広い湯船でゆっくりと手足を伸ばされたTさん。

 

「ああ、いい気持ち。お正月気分だわ」

 

外はそろそろ桜が咲き始める季節です。
 


「ハナ ハト マメ マス」2014.3.28

 3月生まれのMさんに

 

「あと少し遅ければ、ひとつ下の学年だったんですね?」と訊くと

 

「そうなの。3月生まれは体も小さくて 勉強もできなくて。

 

そういえばよく ”サイタ サイタ サクラガ サイタ” って言うけど私のときは ”ハナ ハト マメ マス” だったのよ」

 

お隣に座っていたYさんが「あら、私の教科書はどっちでもなくて、なんだったかしら」

 

と首をかしげられたので

 

「”ススメ ススメ” ですか?」と伺うと

 

「そう! ”ススメ ススメ ヘイタイサン ススメ” だったわ!

 

思い出させてくれてありがとう!」

 

と子どものように喜んでくださいました。
 


「かまど」2014.3.26

「仕事を終わって夕飯を作るのは大変だね」

 

とOさんが声をかけてくれました。

 

「でも最近はスイッチひとつで炊けちゃいますから。

 

昔は薪でご飯を炊いたりしてました?」

 

「田舎だったからずっとかまどだったよ。

 

子どもが4人いるんだけど、小学校に入る年になると

 

ご飯の炊き方を教えたんだ。大事なことだと思ったからさ。

 

今じゃ火のおこし方なんか必要ないけどね」

 

「7歳で、かまどでご飯を炊けるようになるんですね」

 

「教えるのも大変なんだよ。ずっと付いてなきゃいけないからね。

 

その子たちも大人になって、今は孫が6人、ひ孫が8人もいるのよ」

 

嬉しそうに笑われるOさんでした。
 


ミニ回想法2014 屬ばあさんは88歳」

今日から 特養3階認知症棟でミニ回想法が始まりました。


スタッフを成長させたいとの高島先生の意向で、

あべ と 本さんの二人で、4名の参加者のお話を伺います。


初めてお会いしたTさんは車イスながらも背筋はシャンとして

小さな声ですが、はっきりと話されます。


あべ「小さい頃は何をして遊びました?」


Tさん「お手玉とかね。お手玉は”じゅずご”を入れるのが一番いいの」


あべ「音がいいんですか?」


Tさん「音もいいけど”じゅずご”だと虫が喰わないから」


あべ「あ!小豆だと虫が喰うから”じゅずご”のほうがいいんですね?」


Tさん「そう。おばあさんがハギレで作ってくれたの」


あべ「優しいおばあさんだったんですね」


Tさん「今でも元気でいるんですよ。もう88歳になりますけど」


それはTさんのお年では? と言いたいところを我慢して

「それはなによりですね」と微笑むことができたのは、
少しは私も成長したということかな?
 



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