Kホーム  峅鸛柬,呂犬瓩泙靴拭廖150514

JUGEMテーマ:認知症

神奈川県内のKホームが グループ回想法を導入されるので、

お手伝いをさせていただくことになりました。
 

経験豊かなタカ先生の指導の下とはいえ、

参加者の選定や資料を揃えるなどの下準備も多く、

通常業務をしながらのワーカーさんの負担は大変なものです。
 

そして始まった第1回目のセッション。

特養から3名、デイサービスから3名のご利用者に、

タカ先生と回想法スタッフが4名がつきます。

施設のワーカーさんは今回は周りで見学です。
 

「観音様で有名な高崎出身です」

「道後山スキー場のふもと生まれです」

「わたしの名前? あったような、なかったような・・」

「海に近かったので、何度も水害にあいました」

「そりゃあ大変だったね」
 

見学していたワーカーさんたちの顔も輝いて、

「あの方があんなに自分から話されるなんて!」

「いつも5分おきにトイレに行かれる方なのに・・」

「楽しそうに話されるのを見て、涙が出ました」
 

利用者様の笑顔に苦労を忘れる、素敵なワーカーさんたちです。


「紙コップ」 C− 121009

難聴の男性Oさんのコ・リーダーを担当しました。
 

タカ先生「紙コップを使ったほうがいいかも」

何のことか分からず首を捻っていると

ワーカーさんが紙コップの底を抜いて手渡してくれました。

これをOさんの耳にあててメガホンのように使うのです。
 

あべ  「使ったことがないのですが、どうすれば?」
タカ先生「まず、使わせてもらっていいかをOさんに訊いてね」

そうでした。

なにごとも利用者さまの気持を確認してから行うのが基本。
 

Оさんに使用許可をいただいたものの、
どれくらいの声をだせばいいのか、どういう風に聞こえているのか、
さっぱり分からないまま、1時間が終わりました。
 

回想法を行うには、身体介護のスキルも必須だと痛感しました。


「優しいの」 C− 121002

新しい1クール_麑棔

以前にも回想法に参加されたことのあるOさんは、

最初はぶすっとした表情でうつむいたまま、

なにを訊いても「知らない!」「忘れた!」と、つまらなさそうでした。

回を重ねるごとに顔が上がり、言葉が出はじめ、

たくさん話してくださるようになりました。
 

今回は1年遅れで入所された旦那さまと一緒にご参加です。
仲の良いご夫婦なので二人ご一緒にと、ワーカーさんは考えたようです。

タカ先生「普通はご夫婦は一緒にしないの。意識しすぎるから」
 

回想法スタッフの顔や、前回のことを覚えてはおられないのですが

とても落ち着いて、にこやかに会釈をされます。

旦那さまが席に着かれても、夫婦であることを感じさせない程度に、

時折チラチラとご主人の方を見るくらいです。

あべ 「あの方はOさんの旦那さまですか?」

Oさん「そうなの!」

あべ 「優しそうな方ですね」

Oさん「優しいの♡」

満面の笑みを返されました。


「振り返り」 B− 120911

8回のセッションが終わり、9週目はスタッフによる振り返りです。
 

一人一人の参加者さまについて毎回参加の様子を記録しているので、
長谷川式や生活健康スケールなどの資料も参考に

1回目の参加から最終回までの変化・今後フロアで生かせること」

などを話し合い、個人シートに記入していきます。
 

劇的に変わられた方がいます。
ホワイトボードを使う事でコミュニケーションが可能になり、

愛想笑いが心からの笑顔に変わった方。
 

変化がなかったように見える方もいます。

ところが!
 

スタッフ全員でひとつひとつ思い起こして行くと、

初回と最終回では実はずいぶん変わられていることに気づくのです。

「最初はうつむいてばかりだったけど、ずっと顔を上げておられますね」

「終わるとすぐトイレに駆け込まれる、ということがなくなりました」

「何度も繰り返していた話をされなくなったね」
 

毎回の細かな記録、そして9週目の「振り返り」の作業を通して

スタッフは参加者さまの変化を確認し、今後のケアへとつなげていくのです。


「乗り越えてきた」 B− 120904

回想法┣麑椶錬吋ールの最終回です。

楽しいからと言ってエンドレスで続けるのではなく、
必ず8回で、このメンバーでのセッションは終了します。

 

あべ 「おふたりのシールの色は似ていますね。優しい色がお好みなんですね」

YさんとHさんは顔を見合わせてにっこりされます。
 

あべ 「ふるさとが長崎、という方が3人もいらしたんですよね」

「はーい、長崎出身でーす」と、3名の方が手を挙げられます。
 

誰かと共通点があるということは不思議に嬉しいことなんですね。
 

今まで何の記憶も引き出せなかったFさんから

「わたしも洋裁をしていた」という言葉が出てきました。
 

言葉を出しにくいNさんが「ブラウスを縫った」と言われたのを聞いて、

表情が出にくいAさんが小さく拍手をしました。
 

最後にMさんが

「町に奉公に行った姉さんが洋服を送ってくれて、それが嬉しくてねえ。

 たいしたもんじゃないんだけど嬉しくて。いなかは暮らしが厳しかったけど、
 親は子供にみすぼらしい格好をさせたくないと必死に頑張ってくれたもんだ。

 いろんなことを乗り越えてきたんだよね」
 

同じ時代を生き抜いてきた方たちの、共通の想いが言葉になりました。


「お嫁にいけない」 B− 120828

”くけ台” を道具に「お裁縫」の話を伺いました。

リーダーを担当するKワーカーはまだ20代。
 ”女の子” と言ったほうがぴったりな、かわいい女性です。
 

Kワーカー「みなさん、これは何ですか?」

Yさん   「くけ台ね」

Kワーカー「どうやって使うものなんですか?」
 

Kワーカーは ”くけ台” がどういうものなのか実際に知らないのです。
 

Yさん   「布をくける時に使うのよ」

Kワーカー 「”くける”ってなんですか?」
 

あら、そんなことも知らないの? などとはひとことも言わず、

身振り手振りを加えて一生懸命に説明してくださる参加者のみなさん。
リーダーが若くて、昔のことが分からない場合、

それを尋ねることで会話を引き出すことができる、良い例です。
 

Yさん  「昔はお裁縫ができないとお嫁にいけないと言われたの」

Kワーカー「じゃあ私、お嫁に行けませんね」

Nさん   「そんなことはない。行けますよ。大丈夫!」
 

スタッフを励まして元気づけてくれる、優しい高齢者の方たちです。


「ぬか袋」 B− 120821

シャロームでの回想法の1クールは8回。
1週間前のことを憶えていない認知症の方同士でも、

回を重ねるごとに親密さが増すのが不思議です。

会話には付いていけないFさんも、隣りの人から花を手渡されると

「きれいねえ」と言って「はい」と次の人にまわします。
 

お祭りのときに10銭もらった、と話すNさんに

Mさん「そりゃ多いね。お金持ちだったんだね」

Nさん「(笑いながら)金持ちということもなかったけど」
 

Yさん「髪は ”ふのり” で洗ったこともあるわ」

Mさん「昔の人は髪を大事にしたからね」

Jさん「わたしは年が低い(若いので使っていない)」
 

Yさん「顔を洗うのは ”ぬか袋” でしたね」

Mさん「 ”ぬか袋” は自分で縫って作るのよ」

Kさん「ぬか袋!  ”ぬか袋”って!」(いきなりケラケラ笑い出す)

なにが可笑しいのか分からないけれど、
つられて全員が大笑いしました。



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