「鯉のぼり」2014.4.28

がっしりした体格の男性Nさんに
 

「子どもの頃、家で鯉のぼりをあげてました?」と訊くと
 

「小さい頃は病気がちで。元気に育つようにと、立派なのをあげて貰いました」
 

「体が弱かったんですか?」
 

「寒い地方だったせいか、兄弟も4人失くしてるんです」
 

「それはご両親も、おつらかったでしょうね」
 

「そのせいで大切にされて。畳の上にクマの毛皮を敷いて、
 

その上にふとんを敷いて寝ていました」
 

鯉のぼりを見上げながら話してくださいました。


「ばら寿司」2014.4.23

Aさんは明日、100歳の誕生日を迎えます。

「出身は岡山なの」
 

「きびだんごと桃の美味しい岡山ですね?」
 

「マスカットも美味しいのよ」
 

「 ”ばら寿司” も有名ですよね?」
 

「そうそう!お祭りやなんかの時はいつも ばら寿司なの」
 

「お客様にふるまうんですか?」
 

「親戚や近所の人なんかにも。家ごとに味が違って、

あそこの家のは美味しいとか、あそこはまあまあとかね」
 

「Aさんもよく作られました?」
 

「私が子供の頃はどこの家でもおばあさんが作っていたけど

私がおばあさんになった頃にはあまり作らなくなったわね」
 

懐かしいわ と微笑まれる、笑顔の可愛いAさんです。
 


「宝の缶詰」 2014.4.21

 車イスでスタンプラリーに参加のUさんは

「こどもの頃、夏休みに海岸で宝さがしをしたなあ」

「宝物をどこに隠すんですか?」

「砂の中に埋めてあるんだ」

「それは分かりにくいですね。どんなものが隠してあるんですか」

「缶詰だね。パイン缶とか。あっちこっちに」

「えっ? 見つけると貰えるんですか? それはチカラが入りますね」

「走り回って必死で探したね」

缶詰を賞品にすれば、盛り上がること間違いなし!

 

「北海道コーヒー」2014.4.14

 北海道出身の男性 Kさんはコーヒー好き。

 

「昔からコーヒー飲んでたよ。小豆をフライパンで炒ってカリカリにしてさ。

小さな石臼で挽くんだよ。3回くらい挽いて細かくして。手がかかるけど安くつくよ」

 

「北海道だから、いい小豆があるんですね?」

 

「そう。でも砂糖がちょっと不味いんだ。ビート糖っていうのが北海道の砂糖でさ」

 

「砂糖大根っていうやつですか?」

 

「そうそう。薄く切って水で煮て、煮汁は砂糖水として1升びんに入れて。

甘みの抜けたやつは天日で干しておやつにするんだ」

 

「小豆のコーヒーにビート糖を入れて。北海道だから牛乳は美味しいですよね?」

 

「そう! 新鮮なミルクをたっぷり入れるんだ!」

 

どんどん美味しそうな笑顔になってきたKさんです。
 


「宝さがし」2014.4.11

スタンプラリーに参加しているTさんに
 

「子どもの頃、宝さがしをしました?」と伺うと

 

「海のすぐそばだったので、砂浜で やったように思うわ」

 

「宝物を砂に埋めるんですか?」

 

「松の木の根元とか草の中に隠すの」

 

「宝物はどんなものなんですか?」と訊くと ちょっと考えて

 

「あっ、そうだ!手紙を書いて隠すの。そこに次のヒントが書いてあるのよ」

 

と思い出して、うふふと さも楽しそうに笑われました。

 


「下駄スケート」2014.4.9

「 信州は本当にいいところよ」と長野出身のMさん。

 

「春は緑の丘で遊んで冬は雪遊び。田んぼが凍るとスケートもできるの」

 

「田んぼの上でですか?」

 

「氷が割れても田んぼだと膝まで浸かるくらいで済むから」

 

「池だと落ちてしまうからですね?スケート靴で滑るんですか?」

 

「靴なんて足の悪い人か、よっぽどのお金持ちだけ。みんな下駄スケートなのよ」

 

「下駄にあの、ナイフのような歯を付けるんですか?」

 

「ひもで縛って固定するの。縛り方が悪いと立つこともできないのよ」

 

「そんなものが売っているんですね?靴屋さんで買うんですか?」

 

「ううん、下駄屋さんで売ってるの」

 

「鼻緒があるなら靴下ではだめですね?」

 

「そう。足袋のようなのを履いてたわね」

 

「寒くないですか?」

 

「子どもですからね」

 

白い息を吐いて滑る女の子の姿が目に浮かぶようです。

 

ミニ回想法2014「長女」

認知症の方のグループ回想法で大切なのは、リーダーが話を反復することです。 

 

「私は横浜で生まれました」

 

「○○さんは横浜の生まれだそうです」

 

というふうにですが、時にはちょっと困ることがあります。

 

Kさん「私は大根の煮たのが嫌いなんだけど、お父さんが好きなのでよく作りました」

 

Tさん「あら、私は大根の煮たのが大好きよ」

 

Sさん「私も好き」

 

リーダー「TさんとSさんは大根の煮たのが好きで、Kさんは嫌いなんですね」

 

Kさん「え?私も大好きですよ」

 

リーダー「・・・みなさん大根の煮たのがお好きなんですね」

 

Tさん「夕飯のとき、ご飯やお味噌汁をよそうのは長女の仕事なの」

 

Sさん「そうそう、長女はたいへんなのよ」

 

リーダー「TさんもSさんも長女なんですか。Kさんはどうですか?」

 

Kさん「わたしも長女です」

 

リーダー「みなさん全員長女なんですね。お茶碗はひとりずつ決まっているんですか?」

 

Tさん「お茶碗もお箸もこれは誰々のって、模様が違うの」

 

Kさん「うっかりお姉さんのを使って叱られたことがあります」

 

リーダー「・・・(さっき、長女と言ったのに)」

 

少しくらい話が違っていても楽しくおしゃべりするのが一番!と

 

心の中で苦笑して受け流すリーダーです。



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