その119 「すいかの限界」

すいかをどこまで食べるかは重要な問題だった。

 

すいかの実は赤くて皮は緑色であり、

その間に実とも皮とも言えない白い部分がある。

 

三角形のすいかは とんがったとことろが甘くて

そこをかじると次に、種の密集している部分がある。

みんなはすいかを かぷかぷ食べて

種をぷっぷっと吐き出していたが、

かいちゃんはそれが嫌で

お箸の先っちょで種をほじくりだしていた。

 

種を取り出すのは面倒だが、このあたりはまだ甘い。

なおも かじかじと食べて行くと

だんだん甘みが薄くなって、色も白っぽくなってくる。

 

ここまでで食べるのをやめると

「まだ赤いとこが残ってるやん」と母のチェックが入る。

 

仕方なく もう少しかじるのだが、

『先に甘くないところから食べる手はないのか?』と

かいちゃんは すいかを食べる度に考えていた。



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