「追っかけ」2014.6.11

「わたし大ファンなの。えっと、なんとかブチ ツヨシ、っていう歌手」
 

大ファンと言いながら、名前が思い出せないYさん。
 

「でも主人が嫌がって、コンサートに行かせてくれなくてね。
 

『ちょっと買い物に行ってきます』と言って新宿でコンサートを観て、
 

大急ぎで帰って知らん顔してたの」
 

ペロっと可愛く舌を出されました。


「お嫁に行くときゃ」2014.6.6

♪雨降りお月さん 雲の陰 お嫁に行くときゃ〜♪
 

と唄っていたアイさんに
 

「お嫁入りの時は白無垢を着たんですか?」と訊くと
 

「昔はみんな黒の振袖だったの。裏が白で襦袢が赤。
 

襦袢は子供の着物に直したけど、振袖は今も箪笥にしまってあるよ。
 

もう着ることはないんだけど捨てられなくてねえ」
 

うふふと笑って、また
 

♪お嫁に行くときゃ〜♪ と歌い出されました。


「年齢詐称」2014.5.30

「私は22で嫁入りしたの」と、アイさん。
 

「でも数字が重なるのは良くないので嘘をついちゃえ!って、
 

だから23ってことになってるのよ」
 

「おめでたいことでも結婚は2度あってはいけないからですね?」
 

「そう。もう70年前のことだから時効だね」
 

いたずらっぽく笑われました。


「赤いじゃのめ傘」2014.5.28

♪あめ あめ ふれ ふれ かあさんが じゃのめで おむかえ〜♪
 

と唄っていたアイさんが
 

「お裁縫の稽古のときは赤いじゃのめ傘を持って行ったの」
 

「いつもは違うんですか?」
 

「じゃのめ傘は高いから、普段は番傘を使うの」
 

「お裁縫のお稽古のときだけ特別なんですね?」
 

「そう。汽車に乗って町までお稽古に行ってたから。
 

その時だけ赤いじゃのめ傘。お天気が悪いとちょっと嬉しかったよ」
 

乙女のように目を輝かせて教えてくださいました。


「じゃがいもの花」2014.5.26

畑に咲いている薄紫色の花を見たNさんが
 

「じゃがいもの花だ!」
 

「ひと目でじゃがいもだと分かるんですね?」
 

「子どもの頃から畑の手伝いしてたからね」
 

「小さい子も手伝うんですか?」
 

「おとっさんやおっかさんが耕して、子どもたちが種を蒔くんだ。
 

弟や妹には兄ちゃんや姉ちゃんがやり方を教えて」
 

「一家全員で畑仕事をするんですね?」
 

「種を蒔いたらすぐに土をかけないと、カラスがほじくるからさ」
 

なつかしそうに畑を見ているNさんです。


「蜂の子」2014.5.21

信州出身のMさんに
 

「長野では昆虫を食べると聞きますが?」と訊くと
 

「なんでも食べるわけじゃないけど、蜂の子はよく食べましたね」
 

「蜂の子はハチミツを食べてるんだから甘そうですね」
 

「カラ炒りすると美味しいのよ。でも、もう気持ち悪くてだめだわ。
 

蜂の巣に詰まった幼虫をひとつずつピンセットでつまみだすの」
 

小さいときは平気だったのにね、と残念そうに笑われました。
 


「家まで三里」2014.5.16

蒸気機関車の本を見ておられたEさんが
 

「汽車の窓から煙が入って来て、顔が煤でまっ黒になってね。
 

駅の洗面所で顔を洗ってから家に帰ったもんだよ」
 

「家に帰るときによく乗ってらしたんですか?」
 

「紡績の寮にいたから、三か月に一度くらいかねえ。
 

三里の道を歩いて帰ったこともあったよ」
 

「三里と言うと12キロだから、3時間位かかりますよね?」
 

「しかも靴なんか無くて下駄だったからね。
 

道が悪くて、鼻緒は痛いし下駄の歯は減るし。
 

でも家に帰りたくて一生懸命だったんだね」
 

つらかったことも笑顔で話されるEさんです。



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