「ひとーつ、ふたーつ」 120424

〜 認知症フロアでのミニ回想法ァ 

今日のテーマは「お風呂の思い出」。銭湯の話で盛り上がります。

あべ 「『肩までお湯に浸かりなさい!』と叱られませんでした?」

Aさん「『よくあったまれよ』と言われました」

Yさん「帰り道で寒くなると『もう一回、入って来い!』と言われたね」

あべ 「もう一回お金を払わなきゃいけないんですか?」

Yさん「そりゃそうだよ」

あべ 「だから『しっかりあったまれ』と。湯舟で数をかぞえませんでした?」

Yさん「どうだったかなあ」

Aさん「10も数えると汗が流れてきて入っていられなくなるの」

あべ 「10まで数えたんですね。ひとーつ、ふたーつ、みーっつ、って」

 (この途端、みんなの顔がパーッと明るくなって、

  数をかぞえた情景を思いだしたように見えました)

あべ 「ななーつ、やーっつ、ここのつ、とお!で上がるんですね」

Aさん「そう、汗が流れてくるからね」

Yさん「なつかしいねえ」
 

「ひとーつ、ふたーつ・・・」というようなリズミカルな言葉は

思い出を呼びさましやすいようだと、気付きました。


「タマゴは貴重品!」 120417

〜 認知症フロアでのミニ回想法ぁ 

入居者:Yさん・Oさん・Aさん・Kさん 

 

あべ 「小さい頃のおやつは何でした?」

Yさん「おやつなんて無かったね。芋のふかしたのがあったぐらい」

Oさん「おやつは野菜。芋とか、豆の炒ったのとか」

Aさん「食べたかったら自分で作れと言われてね。

   ほうろくで豆やとうもろこしを炒りました」

Oさん「母の作ってくれた焼きもちが一番好きだった」

Aさん「食べたかったら自分で作れと言われたからね。

   粉を水で溶いてフライパンで焼きました」

あべ 「タマゴは入れないんですか?」

Yさん「タマゴなんて貴重品だから入れないよ!」
  そうよ、そうよ! と全員がYさんに同意。

Kさん「病気の時だけ、タマゴを食べさせてもらえるの」
  そうね、そうね! と全員がKさんに同意。
  そのあと、Yさんがポツリと

Yさん「病気になる前に食べさせてくれてたら、病気にならないで済んだのにね」
 

Yさんはこの日、体調が優れなかったのに

「どうしてもお話の会に出たい!」と 参加してくださいました。


「うなぎはにょーろにょーろ」 120410

〜 認知症フロアでのミニ回想法 〜

入居者:Kさん・Aさん・Oさん・Tさん


今日は100歳のTさんが飛び入り参加です。

あべ 「小さい頃ザリガニを取りました?」

Kさん「ザリガニ・・つかまえたね」

Aさん「ザリガニを取って家で熱湯をかけるの。それで食べるの」

Kさん「食べたね」

Aさん「どじょうも取ったね。家で熱湯をかけるの」

あべ 「どじょうも熱湯ですか?」

Aさん「ハネるからね。熱湯かけたら死んだみたいになって、

   それを焼いて食べるの」

あべ (死んだみたいじゃなくて死んでますね、それは・・)

Oさん「いやだー」

Aさん「うなぎも取った。ふたりで川上と川下からザルではさみうちして」

Tさん「うなぎはにょーろにょーろ」

Aさん「持って帰って熱湯をかけるの」

あべ 「また熱湯ですか?」

Aさん「ぬるぬるしてつかめないから。熱湯かけたら死んだみたいになって、
   それをさばいて焼いて食べるの」

あべ (だから死んでますって・・)

Oさん「気持ち悪い。わたしは大嫌い」

あべ 「Oさんは、つくしとか取りました?」

Oさん「つくし取ったわね。わらびも」

Aさん「つくしとかわらびとか昔はいっぱいあったよ。取ってきて熱湯かけるの」

あべ 「Oさん、わらびのアクはどうやって抜くんですか?」

Oさん「灰を入れてゆでるの。かまどにある灰を」

Aさん「熱湯をかけるのよね」

あべ 「それも熱湯なんですか?」

Aさん「ぬるぬるして逃げちゃうからね」

あべ (???・・・)
 

笑いすぎて涙が出るほど楽しいセッションでした。


「なつかしい遊び」 120403

〜 認知症フロアでのミニ回想法◆ 

入居者:Aさん・Oさん・Yさん・Hさん・Sさん・Tさん・Kさん 
 

お手玉を皆さんに見せると「まあ、なつかしい!」
さっそく手に取られます。

Oさんが鮮やかな手つきでお手玉を投げられるので全員拍手!

男性のKさんも「女きょうだいがいたのでお手玉もやったよ」

Yさん 「お手玉の中身は小豆だね」

Aさん 「ふるいにかけたアラ砂も入れたよ」

Hさん 「畑の周りに生えている ずずご(じゅず玉)を入れた」

Sさん 「北海道では大豆を入れるの」
 

Tさんは高齢のため、まぶたが開けられませんが、

「家のとなりがお宮さん(神社)で、
手水鉢に落ちている花や木の実を拾って遊んだ」
という鮮やかな情景を語ってくれました。

 

前回の参加者は4名で、楽しそうにずっと喋っていたOさんが

今日は参加者が多かったせいか、不機嫌そうにうつむいていることが多く

次回はまた少人数で様子を見てみようということになりました。


 

「みっちゃんみちみち」 120327

〜 認知症フロアでのミニ回想法  


入居者:Aさん・Oさん・Yさん・Kさん スタッフ:あべ・こば・たか
 

あべ 「大阪名物といえば、たこやきですね」

Oさん「たこやき大好き。ソースがきらいだから醤油をかけるの」

こば 「和歌山は梅干しが名産です」

Aさん「梅干しはお弁当に必ず入れました」

Oさん「そうそう」

Yさん「ご飯がいたまないようにね」

たか 「長崎はカステラが有名です」

Yさん「カステラってどんなものだった?」

Oさん「甘くてフワフワしてるのよ」

Aさん「お弁当箱に必ず入れてね」

Oさん「厚く切らないとダメなのよ。柔らかいから」

Aさん「ご飯がいたまないように入れるの」

Yさん「うちは農家だったから仕事がいっぱいあって、忙しい時は学校にも

   行かせてもらえなくて、おとうさんに叱られてばかりだった」

Oさん「まあ、かわいそうに。でもがんばったのね。えらいえらい」

Yさん「9才のときからお屋敷奉公に行かされて、はたちで嫁に行くまでずっと

   朝から晩までペコペコ頭を下げてばかりだった。

   父親が飲んべえだったから私(の給金)が飲まれちゃったんだね。

   学校に行けなかったから、いまだに読み書きは苦手なのよ」

Oさん「小さい頃は みっちゃんと呼ばれてたけど、男の子に

   ♪みっちゃんみちみちクソたれて〜と、からかわれて腹がたったから

   なぐりつけてやったら、かわいい顔してるけど強いね、と言われちゃった」

Kさん「うわっはっはっ!」(無口な男性)
 

Oさんはその夜、興奮状態で、少々ワーカーさんを手こずらせたそうです。


「ままこいじめ」2015.2.27

「母は私を産んで8か月で亡くなったの」
 

とNさん。
 

「まだ乳飲み子のNさんを残してですか?」
 

「子供を産んだけど旦那さんを失くした女の人と、父は再婚したの」
 

「そのお母さんにお乳をもらって育ったんですね?」
 

「だから同い年の妹がいるの。わたしの方が勉強ができたから妬まれたの」
 

「同学年だから、つい較べてしまったんですね?」
 

「ままこイジメされたの。つらかったの、とても」
 

なぐさめる言葉を見つけられずにいると、隣で聴いていたSさんが
 

「昔は多かったわよね、そういうこと。
 

でも頑張って生きてきて、ここでみんなとお話ができて良かったわね」
 

同年代のSさんの言葉に、ほっとしたように微笑まれました。


「かってくるぞ!」2015.2.25

「歌は好きだけど歌えないの」というYさん。
 

「どうしてですか?」と訊くと
 

「軍国主義一色で育ったから、軍歌しか知らないの」
 

「軍歌でもいいんじゃないですか?」
 

「このあいだ ♪ 勝って来るぞと勇ましく〜 ♪ と歌ったら
 

ひ孫に『なにを買ってくるの?』と言われちゃったのよ」
 

ご本人は大まじめで、周りで聴いていた方が大笑い!
 

キョトンとしながらも、つられて笑いだすYさんでした。



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