その142 「春日神社」

家から10分ほど歩いたところに

春日神社という小さな神社があった。

 

奈良の春日大社とはたぶん無関係で、

宮山町と春日町の間に立っているので

そういう名前だったのだと思う。

 

神社に縄張りがあるのかどうか知らないが

このあたりで生まれた子供は自動的に

春日神社の氏子(うじこ)になるのであった。

 

氏子だからといって どうということもなく

秋祭りの前になると『寄付のお願い』をしてくるのと

七五三や初詣のお誘いが来るくらいである。

 

かいちゃんの家には仏壇と位牌はあるものの

カトリックの幼稚園に通っていたくらいだから

宗教的なポリシーは皆無だったと言える。

 

春日神社には大きな木がいっぱい立っていて

いつもしんと静かだったが

どんぐりがざくざく落ちていたり

『グリコ』をするのにちょうどいい石段があった。

 

かいちゃんたちはきゃあきゃあ言いながら

境内を走り回っていたが

神主さんに叱られた覚えはない。



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