その17 「雪だるま」

かいちゃんが幼稚園のバラぐみ(年少)の冬、 大阪には珍しく雪が積もった。

 

大喜びで雪だるまを作ったが、雪の量が少なく、

ベチャ雪だったこともあって、土混じりの茶色い雪だるまになった。

高さもほんの30センチほどである。

母が黒いボタンを二つ、目のところに付けてくれたが、

絵本で見た雪だるまと違う・・・と、かいちゃんは少し悲しかった。

 

それでもやはり嬉しくて、幼稚園のシスターに見せに行くと、

シスターは喜んで、雪だるまを幼稚園の玄関に飾ってくれた。

 

そこいらの雪が消えたあとも雪だるまは残っていたが、

だんだん小さくなって目玉も落ちてしまって、

完全に溶けてしまう前に、かいちゃんは雪だるまのことを忘れた。



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