その18 豆まき

節分の日は父が会社から急いで帰ってきた。

夕飯のあとで豆まきをするためである。

 

豆は昼間のうちに母が炒っておいて一升枡(ます)に入れてある。

まず玄関を開けて、外に向かって「鬼はそとー!」 と豆を投げる。

次に家の中に向かって「福はうちー!」 と投げ込む。

 

かいちゃんはきゃあきゃあ言いながら畳の上の豆を拾う。

姉たちはずっと年上なのできゃあきゃあは言わないが、

拾った分だけ食べられるので熱心に拾っている。

 

次は勝手口から「福はうちー!」 と来るので、かいちゃんは慌てて移動する。

 

最後は庭に面した掃き出し窓と、木の雨戸をガタガタと開ける。

掃き出し窓は大きいので、冷たい風がびょーっと入ってくる。

「鬼はそとー!」 「福はうちー!」 と父は3回くりかえしていた。

 

あとは、数え年の数だけ豆を食べるのだが、

かいちゃんはいつも一番少ないのが不満だった。



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