その87 「缶プリン」

夏のいただき物と言えば

缶入り水ようかんとプリンの詰め合わせだった。

 

どっちが美味しいかと言うと 水ようかんかもしれない。

しかしプリンのほうが珍しいし甘い。

うかうかしていると甘い物好きな姉に食べられてしまうので

とりあえずプリンを選ぶ。

 

缶の開け方はちょっと難しい。

小さな鍵のような器具が付いていて

よく覚えていないのだが、それをぐりぐり回して開ける。

力と要領が要るので母か姉に開けてもらっていた。

 

付属の小さなスプーンでプリンをすくうと

断面が さざ波のようになり、

浅い缶の底から黒い液体が浸み出してくる。

 

「キャラメルソースというものだ」と姉が教えてくれたが

甘すぎるし焦げたような苦みがあって嫌いだった。

 

『水ようかんにすればよかった』と思うのだが、

次の日には またプリンを選んでしまう かいちゃんであった。



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