その143 「お祭りの日」

7月と10月の12日は春日神社のお祭りだった。

 

神社は小学校からの帰り道にあるので

学校のあるときはちょっと覗いてゆく。

 

張りぼてのような屋台を建てている最中だったり

りんごあめ屋さんなどはもう作り始めていたり

砂埃をたてながら発電機が回っていたりする。

 

ともだちと「じゃあ夜にね」と約束をして別れるのだが

時間も場所も決めるわけではなかった。

行ったら誰かと会えるし

会えなくてもいっこうに構わない。

 

翌日、学校で「誰々ちゃんと誰々くんと会った」

「私は誰々ちゃんと会った」と指を折って

何人のともだちに会えたのかを競い合う。

 

クラスの人気者の『〇〇君に会えた』という話を聞いて

「ちっ!時間をずらせばよかった」と女の子たちは

心の中で思うのである。



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