「にしむくさむらい」 別役実

道端にふとんを敷いて乞食をつかまえる仕掛けをする女。

通りかかって手伝わされる男は会社を休み続けている。

仕掛けを考えた女の夫は実行することから逃げ、

男の妻は三日前に死んだ子どもを背負って女を手伝う。

少しずつ狂っていくバランスの中で、乞食は自ら罠に掛かる。

 

『病気』とよく似たシチュエーション。

まあ電信柱のある道端っていうのは別役さんの定石だけど。

登場人物全員が常識的で善良なのに少しずつズレていることが

関係性の変化になって話がじわじわ不条理に向かって転がっていく。

巻末の解説に「乞食はキリストだという説がある」と書いてあって、

ああそうなのか! と驚いた。

 

JUGEMテーマ:読書感想文

 



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