「枯木灘」 中上健次

『紀州サーガ』と呼ばれる秋幸(あきよし)三部作の真ん中。

入り組んだ血のつながりの中でまっすぐに生きる秋幸は

愛も優しさも畏れも、人としての感情を豊かに持って成長する。

『あの男』の息子であるという他人の目、父への憎悪と憧憬、

自分を殺しに来る義兄の記憶は反復され、

26歳の秋幸は腹違いの弟を殺す。

 

神の視点なのかカメラの視点なのか

句読点のない文章はトリックのように時間をずらし

埃っぽい町の俯瞰と人の心の奥底とを同時に描き出す。

 

JUGEMテーマ:読書感想文

 



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