「朱雀家の滅亡」 三島由紀夫

太平洋戦争末期。朱雀侯爵家のひとり息子は南方の激戦地に出征する。

国のために死ぬこと、朱雀家の断絶、国の滅亡をさえ受け入れる侯爵。

国家、天皇、人の在り方の美学を侯爵は毅然と語り、

対をなす人としての思いを事実上の妻である おれいが激しい言葉で語る。

あなたこそが滅ぶべきだと断罪する花嫁・瑠津子に侯爵は言う。

「どうして私が滅びることができる。夙うのむかしに滅んでいる私が」

 

登場人物のそれぞれが語る価値観が全く違うにも関わらず、

誰ひとり間違ったことを言っていないという不思議さ。

美学という言葉が死語ではなかった頃の戯曲である。

 

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