その190「流感とテレビ」

風邪のひどいのを『流感』と言っていた。

おそらくインフルエンザのことだったのだろう。

 

流感になると熱が下がっても油断はできなくて

あと2、3日は学校に行けなかった。

 

次第に退屈になってくるのだが

「まだ寝てなさい」と言われて、交渉の結果

テレビのある茶の間に布団を敷いてもらう。

 

昼間のテレビは再放送が多くて

かいちゃんが面白いと思う番組は

夕方くらいしか始まらないのだが

珍しいコマーシャルをやっているのが新鮮だった。

 

鮮明に覚えているのがフルーツ缶詰のCMで

パイナップルとみかんと桃だったと思うが

緑色の缶が並んで出てきて蓋をぱたぱたさせて

「三井物産の缶詰トリオでございます」 と言うのである。

 

テレビの黎明期でスポンサーがまだ少なかったのか

こればかりが何度も繰り返し流れる。

 

布団に横になったまま

「パイナップルが食べたいなあ」と思っていると

いつのまにか また寝てしまうのであった。



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