その189 「水枕と氷」

熱のあるときは水枕をあてる。

 

茶色いゴムで出来た袋のようなやつで

中に水と氷を入れて、口のところを

銀色の金具で止めるようになっている。

 

熱が高くてぼーっとしているときは

別になんとも感じないのだが

少し意識がはっきりしてくると

ゴムくさいのがひどく気になる。

 

タオルをぐるぐる巻いてあるのだが

寝返りをするとちゃぷちゃぷ音がするし

湿気たタオルは後頭部に張り付くようで

およそ快適とは言い難い。

 

まんがなどに出てくる

おでこを冷やす水袋のようなものが

良いのではないかと思うが

「氷嚢は家には無い」と母に一蹴される。

 

氷はすぐに溶けてしまうので

母はボウルで氷の塊を作り

千枚通しでこんこんと割っていた。

 

小さな氷の欠片を口に入れて貰うと

なんの味もしないのだけれど

冷たくてとても美味しく感じたものだ。



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