その187 「水薬の目盛り」

風邪の薬だったかどうかは忘れたが

ガラス瓶に入った茶色い液体を

飲まされた覚えがある。

 

ガラス瓶の口はコルクだったように思う。

それを すぽんと抜いて飲むのだが

瓶には長い線と短い線で目盛りが刻んであって

ひと目盛り分だけ飲むように言われる。

 

どれくらい飲めばいいのか分からないので

別の容器に移してくれればいいのだが

瓶の口のガラスが分厚いので

移そうとするとじょびじょび こぼれてしまう。

 

ちょびっとずつ飲んで目盛りの線に近づけるが

たいていあと少しのところで線を超える。

 

「次のときに少なく飲んだらええねん」

と母が言うのだが

薬をそんなに いいかげんに服んでもいいものかと

かいちゃんは 甚だ疑問であった。



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