その181 「油拭きとバリケード」

小学校の古い木造の校舎の床は

木目や節穴の浮いた細長い板で出来ていて

時折り『あぶらぶき』というのをしていた。

 

先生たちは『油引き』と言っていたように思うが

大きなモップで床を端っこから拭いていくので

かいちゃんたちは『油拭き』と言っていた。

 

自分たちでやったかどうか定かではないのだが

とにかくその日は机を全部教室の外に出す。

 

廊下は狭いから、まずは片側に机をずらっと並べる。

椅子もきちんと入れておく。

その上にもう一段、机を逆さまにして

天板と天板を重ねて二段積みにする。

 

残りの椅子はパズルのように組み合わせて

これも通行の邪魔にならないように脇に寄せる。

 

油拭きをしたあとは 教室に入れないから

ランドセルや帰りの用意は机の隙間や

椅子の背に引っ掛けておく。

 

1.2年生は背が足りないので

高学年のお兄さんやお姉さんが手伝ってくれて、

積み上げられた机や椅子は

テレビで見る学園紛争のバリケードのようだなと

かいちゃんは思った。



calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728   
<< February 2018 >>

selected entries

categories

archives

profile

お問い合わせ

search this site.

others

mobile

qrcode

manage