その169 「ガラス拭き」

暮れの大掃除で必ずやらされたのは

六畳間の掃き出し窓のガラス拭きである。

 

青っぽい円筒の缶に入った液体の洗剤があって

小さなフタに1杯分をバケツ一杯の水に入れる。

たしか ”マイペット” という名前だったと思う。

 

かいちゃんは雑巾をしっかり絞れないので

父か姉が絞ってくれたのを使う。

母はもっぱら台所でお正月の料理を作っている。

 

濡れた雑巾で拭いたガラスは

一瞬きれいになったように見えるが

乾いてくると拭いた跡が白く浮き上がる。

 

少し湿めり気があるうちに

乾いた布でごしごし 擦するといいのだが

木枠に嵌まったガラスは かたかたして拭きにくい。

 

乾いてしまったら、はあっと息を吹きかけて

 白く曇らせてから また擦する。

 

片側ずつ拭いていくのだが

外側と内側と どっちの汚れか分かりにくいし

外側を拭く時には手が かじかんでくる。

 

それでも やり終えると外の景色がくっきりと見えて

父と母も大喜びで誉めてくれるので

やりがいのある仕事ではあった。



calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>

selected entries

categories

archives

profile

お問い合わせ

search this site.

others

mobile

qrcode

manage