その168 「畳と新聞紙」

『暮れの大掃除』のときには畳を上げる。

 

上げたあとの板の上には新聞紙が敷いてあって

かいちゃんは 新聞紙を取り換えるのを手伝った。

 

一年間 敷いてあった新聞紙は黄色く変色していて

アイロンを当てたようにぺらぺらして

触っただけで破けそうに思えた。

 

表面が粉っぽくなっているので

そおっと畳んで小さくまとめるのだが

面白そうな記事があるとつい読み始めてしまう。

 

「早よ せんと 日が暮れる」と母に言われ

元々どうしても読みたいほどのものではないので

畳んで片付けるが、また次の新聞紙で引っかかる。

 

母が板の上に掃除機をかけたあとに

新しい新聞紙を敷いていくのだが

そこでもまた気になる記事が目に付いて

また母に急かされる。

 

日頃は新聞など読まないのに

大掃除のときになると新聞を読みたくなるのは

不思議だと、かいちゃんは思った。



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