その131 「種と実」

かいちゃんは種が好きであった。

 

おしろい花はどこにでもあって

グリコのおまけのトランペットのような花を付ける。

色はほとんど赤だが、白いのもある。

 

花が終わったあと緑のガクの上に

いつのまにか黒い丸い種が乗っかっている。

表面は梅干しの種のようにしわしわしていて、

石で叩きつぶすと白い粉が出てくる。

 

椿の木は幼稚園の生垣に1本だけ植わっていて

赤っぽい丸い実をつける。

実が割れるとつやつやした茶褐色の種が出てきて

これは非常に貴重なものであった。

 

椿の種からは油が採れると聞いたので

集めようとしたがめったに手に入らなかった。

 

大好きだったのは鳳仙花(ほうせんか)だが、

これは種はどうでも良くて

サヤがくるりんとはじけるのが面白かった。

 

種を収集しながら疑問に思っていたのは

どんぐりや、しいの実は ”実” といい

朝顔やおしろい花は ”種” という

どこにその違いがあるのかということだった。



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