その130 「朝顔のタネ」

朝顔は順番に咲いてゆくので種も順にできる。

細々と名残りの花が咲いているときに

既にうす茶色のまん丸な種ができている。

 

完熟して乾燥したものは 触るとかさかさして

簡単にぽろりと取れて皮もがしゃがしゃと剥ける。

 

丸い皮の中は三つの部屋に分かれていて

それぞれに黒い種がふたつずつ入っている。

種の形はリンゴを切ったときのような櫛型である。

 

完璧な種は6個全部がしっかり大きくて

こういうのは『当たり!』である。

たいていは1個か2個、しなびたのやら

黒くなりきれなくて茶色っぽいのが混じっている。

 

完熟していなかったり乾ききっていないのは

指で押すと皮が剥けずに

ぺこりとピンポン玉のようにへこむ。

 

大きくて強そうな種だけを選んでしっかり乾燥させ

来年のためにとっておく。

 

本当は自分で持っていたいのだが

来年になるまで憶えている自信がないので母に渡す。

 

母は使い古しの封筒に『あさがおのタネ』と書いて

お菓子の空き缶に入れて庭の物置の棚に置いた。



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