その116 「お昼寝」

台所の床は木で出来ていて

一部分が羽目板のようになっていた。

 

入口に近いところの2枚の床板の合わせ目に

小さな”へこみ” があって そこに指をかけると

長方形の板が持ち上がって外れる。

 

下はむき出しの土間だが

梅干しとか糠みその壺を入れてあった気がする。

 

かいちゃんが町内のプールから帰って来ると

母がそのあたりにバスタオルを敷いてくれる。

 

台所は北側にあるし、床下からの風が

羽目板の隙間からすうすうと上がってくるので

そこが家の中で一番涼しいのだ。

 

ムウムウと呼んでいた木綿の服を着て

バスタオルの上にごろんと寝転ぶと

プールで疲れているのですぐに寝てしまう。

 

目がさめるといつも知らないあいだに

お腹のところにタオルがかけてあって

『母がかけてくれたのかな?』と

あたりまえのことなのに

かいちゃんは不思議に思っていた。



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