その114 「そうめん」

そうめんは真ん中のところを紙で括ってある。

 

そうめんを湯掻くときは「ひとりに2把ずつ」

帯をほどくのが かいちゃんの仕事だった。

 

帯の端っこを見つけて引っ張ると

くるんとそうめんが回転してほどける。

乱暴にやると折れてしまうので

そおっとていねいにしなければならない。

 

引っ付かないように お湯の中にバラバラと入れ

長い菜箸でかき混ぜると、すぐにまたお湯が沸騰して

そうめんが白く盛り上がってくる。

 

母はコップ一杯の水を手早く入れて

「”びっくり水” と言うんやで」と教えてくれた。

 

もう一度 沸騰してきたらザルにあけて

流水でざあざあ洗って冷やすのだが

「危ないから あっちに行っとき」と言われるので

お膳の前で座って待っている。

 

年の離れた姉が二人いたので

台所の手伝いはほとんどしなかったが

「そうめんをバラしたのは私だ」と

少し誇らしい気持ちであった。



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