その95 「みぞそうじ」

四丁目は平屋の一戸建てが6,7軒ずつ1ブロックになっていて

家の前には排水の溝が掘ってあった。

 

道はゆるい下りになっていて

溝に流れた水はそのまま下方の千里川に流れ込むのだが

炊事と洗濯の排水くらいのもので

常識としてあまり汚いものは流さなかった。

 

月に一度『みぞそうじの日』というのがあって

お母さんたちが竹ぼうきを持って出て来る。

 

坂の上の方から全員でかりかりと溝を掃いてゆく。

一番上の家がちょろちょろと水を流しているので

コンクリートと水と竹ぼうきの音がしゃっしゃっ と響く。

 

がやがやお喋りしながら通り過ぎるので

何軒目を掃除しているのかが、家の中にいても分かる。

 

一番下まで行ったら全部の家がざーっと水を流して

それで『みぞそうじ』はおしまいである。



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