その91 「物干し竿カバー」

竹の物干し竿は古くなると ざらざらしたり

黒い斑点が出てきたり割れてきたりする。

 

あるとき竿竹屋さんが「便利なものがある」と言って

水色のビニールのようなものを勧めてくれた。

 

竹竿に この筒状のビニールをかぶせて熱湯をかけると

熱で縮んで竿にぴったりと貼り付くのである。

 

母はまず1個 試しに買ってみた。

熱湯を使うので、かいちゃんが幼稚園に行っている間に

やってみると思いのほか上手く出来た。

 

幼稚園から帰ると母が 青い物干し竿を指さし

「ほら見て、ほらほら」と嬉しそうに言ったのを憶えている。

 

青いビニールの物干し竿はつるつるぴかぴかしていて

袖を通したシャツがはたはたと はためいていた。

 

まもなく家の物干し竿は全部 青色に変わったが

しばらくするとビニールが硬くなってひび割れ

ぽろぽろと剥がれ落ちてきたので 母は少し不機嫌になった。



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