その123 「映画会の白幕」

町内映画会のスクリーンは白い布のようなもので

スクリーンというより「白幕」であった。

 

空き地に立てた杭か電信柱に括りつけてあるので

ピンと張ったつもりでも風でゆらゆら揺れる。

 

上映していたのは洋画だったと思うが

風が吹くたびに アップになった役者の顔が

ぐにゃぐにゃ歪むのが面白かった。

 

映画が始まると人がいっぱいで暑いし

ゴザに座っているとお尻が痛くなったので

かいちゃんは白幕の裏側に行った。

 

少し鮮明度は落ちるが裏側にも映画は写っていて

かいちゃんはそこにあったブランコに腰を掛けた。

 

これは全く快適な特等席であったが

問題は翻訳された日本語のひらがなが

裏向けに見えることであった。



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