その154「スチール本棚」

学習百科大事典の付属品だったのか

別に買ったのかは分からないが

スチール製の本棚があった。

 

クリーム色の幅40センチほどのもので

厚さ2センチほどの台の部分は空洞になっていて

手前と奥の面に穴が5センチごとに穿たれている。

 

Mのような形をした銀色の金属の棒があって

両端を前後の穴に差し込むと

好きな場所で固定することができる。

 

それまでの机や本箱は木製のものだったので

金属製の本棚は未来的に見えた。

 

学習百科大事典は1冊ずつ届くので

それに合わせて金属棒の位置をずらした。

そうしないと本が倒れてしまうからである。

 

簡単に付け替えられるとは言っても

非力な かいちゃんには大変な作業だったが

自分の物なので姉に頼みたくはなかった。

 

手のひらで握ったときの金属の冷たさと

M字をぐっと たわませるときの固さを

今でも想い出すことができる。



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