「ゴドーを待ちながら」 サミュエル・ベケット

浮浪者のヴラジーミルとエストラゴンがゴドーを待っている。

そこへポッツオがラッキーの首にナワをつけてやって来る。

二人が去ったあと男の子が「ゴドーは今日は来ない」と言いに来る。

翌日またゴドーを待っていると盲目になったポッツオとラッキーが来る。

また男の子が「ゴドーは来ない」と言いに来て

ふたりは自殺しようとするが失敗して幕。

 

不条理演劇の傑作。不条理だからよく分からない。

ミニマルミュージックのように少しずつズレながら繰り返される毎日。

 

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「夜中に犬に起こった奇妙な事件」マーク・ハッドン

自閉症スペクトラム障害で数学の天才、

人と上手くつきあえない15歳のクリストファーが

近所の犬が殺されているところに出くわす。

ホームズのような探偵になって犯人をつきとめようと

日記のように手掛かりをノートに書くクリストファーは

犯人にたどり着くと共に死んだはずの母親の行方を知る。

 

2012年ロンドンで初演

2014年ブロードウェイミュージカル。

自閉症のクリストファーの考え方や感じ方で

世界を見ることができる奇跡的な傑作。

 

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シナリオ「やっさもっさ」 齋藤良輔

獅子文六の小説を映画化したシナリオ。

崎陽軒の『シウマイ娘』のことを調べていたら見つけた。

米軍に接収されている横浜で生きる富裕層、娼婦、混血児。

時代と風俗と人間を描いた秀作。

 

人は必ずしも揺るぎない信念を持って生きている訳ではない。

これでいいと思いながら間違った方向に進んでしまっていたり、

優しさだと思っていることが自己中心だったりする。

それでも人は変われるし自分の道を選ぶことができる。

そんなお話である。


「ぼくらが非情の大河をくだる時」 清水邦夫

1974年に「熱海殺人事件」と共に岸田戯曲賞を受賞した戯曲。

ああ、こういう戯曲を読む力が無いことが哀しい……。

とにかく題名がカッコイイと思ったんだけれど、

いきなり舞台が都内の公衆便所である。
そうだ、これはちょうど新宿に出た時の、
見覚えのある風景と見たことのない風景が混在していて、
おろおろと手掛かりになる看板を探す、あの感じである。

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「トゥモロー・ボックス」 アン・チスレット

旧世代の、関白亭主と堅実な農家の主婦。

新しい感覚の息子夫婦とフェミニストの女性弁護士。

60才にして自立を思い立つ主婦とふてくされる亭主。

 

カナダの小さな農村に劇場を建て、

分かりやすく面白いお芝居を書いたアン・チスレット。

トレーラーハウスの中で繰り広げられる軽快なコメディ。

 

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「もっと泣いてよフラッパー」 串田和美

ブレヒトの「三文オペラ」を空想のシカゴに放り込んで、

キューピットにエナジードリンク飲ませて
めっちゃやたら矢を打ってハートマークを乱造して、
ジャズと踊り子とギャングとアルコールと
トランク・ジルとボクサーと皇太子と新聞屋と、
ついでにおもちゃ箱の中身をぶちまけたら、
こんな音楽劇ができるのかなあと、そういう感じ…。

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「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」 清水邦夫

太平洋戦争に突入する時代に設立された石楠花少女歌劇団。

空襲を生きのびた風吹景子は消息不明の弥生俊を待ち続ける。

年老いても少女のような景子をナイトのように守る男たち。

夜の百貨店でロミオとジュリエットの幕が上がる。

 

もうこの題名だけで「素晴らしいぞ、この脚本!」と震える。

宝塚歌劇を彷彿とさせる設定だけれど舞台は北陸の地方都市。

1982年のキャストは淡島千景さん、汀夏子さん、甲にしきさんなので

やっぱり宝塚なんですわ。

 

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